■子供英会話教室のミーティングルーム(2)~グループレッスンか、プライベートレッスンか?
今度のミーティングは、ちょっとだけいつもより真剣でした。いえ、いつも真剣なのですが、更にという意味です(笑)。なぜなら、せっかく体験学習をした小学一年生のお母さんが、やはりプライベートレッスンの方が良いのでキティ以外のスクールを探す、という結論になってしまったからです。
キティではプライベートレッスンの設定がないので、やむを得ないといえばやむを得ないのです。しかし、キティでプライベートをやらないのもキティのこだわりの一部なのです。だから、ちょっと伝えきれない悲しさを感じてしまいます。
スタッフ「グループレッスンにはグループレッスンのよさがある、って説明したんですけど、お母さんとしてはどうしてもプライベートにこだわっていて、気持ちを動かせませんでした。」
わたし「そっか~。で、子供はどうだったの?」
スタッフ「初めてとは思えないほど、楽しそうにやっていました・・・」
わたし「じゃあ、今日はグループレッスンとプライベートレッスンについて、みんなで考えてみよう。」
スタッフ「どちらにも、一長一短があるように思いますね。」
わたし「それはそうだよね。どんなことでも、どちらか一方が全面的に正しい、なんていう事はあまりないからね。じゃあ、メリットとデメリットを書き出してみようか。」
みんな「あ~でもない、こ~でもない・・・」(と言って出来たのが表1です。)
スタッフ「こんな感じじゃないですか?」
わたし「そうだね。もっと挙げられるだろうけど、これでも十分特徴をつかめそうだね。」
スタッフ「あと、プライベートはコストが割高になるとか、グループだと一人当たりの発言時間が少なくなるとか・・・聞きますよね。」
わたし「なるほど。コストはレッスン自体の特性とはちょっと違うから、ここでは棚上げにしておこうか。だけど、グループだと一人当たりの発言時間が少なくなる、という意見は私も聞いた事がある。これは、どう思う?」
スタッフ「確かに、50分のレッスンを10人で受けたら、一人当たり5分、みたいに考えたら、説得力がありますね。でも、実際のレッスンって、そんなもんじゃないって気もしますが・・・」
わたし「うん。まあ、確かにサークルタイム(ボードなどを使って会話練習を主にする時間)で、先生が一人一人と会話する時、順番を待つ生徒が出てくるよね。」
スタッフ「生徒同士で、会話練習をさせるパターンもありますよ。あと、友達が練習している時にふざけたりしないで順番を待っている子は、とてもよく出来ます。」
わたし「そうだね。そうしてみると、単純に「一人当たり発言時間論」がグループレッスンのデメリットとは言えないかもしれないね。会話時間には、聞く時間も含まれるし、考える時間も含まれる。それに、興味の度合いとか、集中とかいった質の面も無視できない。」
スタッフ「生徒によるとか、ケースバイケースって言う事になるのかな?」
わたし「もし、幼稚園児が海外に行ったとして、現地の幼稚園に通うのと、毎日外国人のシッターさんにプライベート英会話を兼ねて来てもらうのと、どちらの方が英語が上達するかな?」
スタッフ「それは、どう考えても、幼稚園に行ったほうが上達するでしょう。生徒も含めて、周り中が英語の先生とも言えるし。」
わたし「あははは~ そう言うと思った。けど、それだけかな?ここでも、コミュニケーションという観点で見たとき、1対1と複数の中の自分では、なにか、本質的な違いはないかな?」
スタッフ「う~ん。コミュニケーションの基本は1対1じゃないですか?」
わたし「そうだよね。基本は1対1だね。だけど、そこが問題かもしれない。子供が大人を独占している時、子供は積極的にコミュニケーションを取る必要がない。なぜなら、大人が辛抱強く答えを待っていてくれたり、次の質問をしてくれたり、いくらでも受身になれる。そういう状況では、コミュニケーションは育ちにくいよね。」
スタッフ「そうか、現地の幼稚園に入った子供は、それなりの苦労はあるかもしれないけど、鍛えられて、自分でコミュニケーション能力を獲得するんですね。」
わたし「うん。人間には、特に子供にはそういう能力が備わっていると思うんだ。だから、キティでも、なるべく1対1にならないような状況を考えてレッスン運営しているんだけどね。」
スタッフ「なるほど。結構、奥が深いんですね。」
わたし「なんだよ、結構って言うのは~(笑)」
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